記事ってさ
はてなブログでは各文章のことを「記事」と呼称しているようだ。
しかし、このような個人の雑多な考えは果たして記事と呼べるのだろうか。
「記事」と言う単語からは事実を記したものという印象を受ける。実際、辞書によれば「記事」の意味には「事実をありのままに書き記すこと。また、その文」とある。
一般に新聞や雑誌の報道というのは事実を伝えるものであることを考えれば、「新聞・雑誌などに報道されている事柄」というのも「事実」というニュアンスを含んでいるのではないだろうか。
個人の所感や日記的な内容は書いた当人が感じているということそれ自体は事実だが 、その内容が客観的事実なのかはかなり怪しいものが多いので、記事として扱うことは不適当に思える。
もちろん、学問的・技術的内容の紹介や製品・作品についてのレビューなど、記事と呼ぶに相応の内容のものも数多く存在するので、本来はそちらの方がメインに使われる目的なのかもしれないなどと考たりもする。
この境界が曖昧になった結果が水素水に代表される似非科学やら、嘘八百の民間療法だったりするんだろうなあと個人的には思う。つまり、「記事」と「雑記」の境界が曖昧になり、誰でも何でも書ける所の内容が「記事」として紹介されることで、純朴な人達はそれが正しく事実なんだと思い込んでしまうのではないかなどと思う。
まあ、そういう無根拠の雑記でも記事に見えるように書き上げ、多くの人を信じ込ませる能力はすごいことではあると思う。是非もうちょっとまともな方向にその能力を活かしてくれたらなあと感じることが何度もあった。
いずれにせよ、このブログは雑記帳である。記事のつもりなど毛頭ないので頭の中を垂れ流しても問題はないだろう。
でもできればこのサイトの「記事」って言葉の設定、変えられないかなあ。